みなさんこんにちは
「こっこ先生のあそびば」へようこそ!
1月7日は「七草がゆ」を食べる日として広く知られています。
家庭や給食で食べたり、スーパーで七草が売っているのを見たりする子どももいるでしょう。
今回は、
七草がゆの由来
七草それぞれの写真と意味
子どもに分かりやすく伝えるポイント
を考えていきましょう!
七草がゆの由来
日本の風習にはそれぞれに、由来や意味、思いなどが込められていますね。子どもたちに伝える前に、保育者として自分もあらかじめそれらを知っておく必要があります。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”kokko.png” name=”こっこ先生”]でも、由来や意味って難しくて苦手です…[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”senpai-speech.png” name=”先輩先生”]私たちが十分に理解しておくと、子どもにも分かりやすく伝えることができるわよ![/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”kokko.png” name=”こっこ先生”]確かにそうですね。保育につながるなら…頑張ります[/speech_bubble]なぜ1月7日に七草がゆを食べるの?
七草粥を食べる日である「1月7日」は中国の暦が関係しています。1月7日は中国では人日(じんじつ)と呼ばれ、五節句の中のひとつでした。この日は神様にお供えものをして、「幸せをお願いする日」だったそうです。
ちなみに五節句には、私たちにもなじみの深いものが含まれています。
ピンときた方も多いでしょう。
桃の節句(3月3日)や端午の節句(5月5日)などです。
様々な文化が中国から日本へと伝播してきているんですね。
七草がゆの由来は?
七草がゆの由来は、やはり中国と関係しています。
昔、中国では冬の寒さに負けない強い生命力をもった野草を食べる風習がありました。その野草を食べると自身の身体も強くなると考え、1月7日(人日の日)にそれらの野草を汁物にして食べ、健康を願っていたそうです。
一方、日本でも1月15日に7種類の穀物をおかゆにして食べるという習慣があったようです。
この中国と日本の文化が混ざり、1月7日に七草がゆを食べるという風習が残っているのです。
七草がゆをなぜ食べるの?
先ほども紹介したように、七草がゆは1年間の無病息災を願って食べるものです。
また他にも七草がゆを食べるわけがあります。
七草がゆに使われる春の七草にはこの時期に不足しがちな栄養素がたっぷりと含まれています。さらに、味の濃いお正月の料理を食べて負担のかかった胃や腸を休めるという理由もあります。
「春の七草」分かるかな?
七草がゆには「春の七草」が使われます。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”kokko.png” name=”こっこ先生”]春の七草って…なんだったっけ?[/speech_bubble]「春の七草」は
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ
です。
実はこれらの野菜や野草にも、七草がゆとして食べられる由来や意味があるんです。
写真で見る「春の七草」
○せり(セリ)
香りと歯ざわりが特徴の野菜です。若葉が伸びる様子が競り合っているように見えることから「せり」という名前が付けられたそうです。
カルシウムがビタミンBが豊富です。
○なずな(ナズナ)
道端や畑などにも生え、「ぺんぺん草」とも言われています。撫でて汚れを取り除くことからこの名前が付けられたと言われています。
解毒や利尿作用があります。
○ごぎょう(ハハコグサ)
ごぎょうは仏様の体という意味があるようです。
ハハコグサとも言われ、のどの痛みを和らげてくれます。
○はこべら(ハコベ)
小さな白い花を付ける二年草で、ヒヨコ草とも言います。茎に葉がたくさんついている様子から繁栄を意味します。
ビタミンが豊富で腰痛に効くとされています。
○ほとけのざ(たびらこ)
葉の付き方が仏様の蓮座に似ていることからこの名前が付きました。
食物繊維が豊富です。
○すずな(カブ)
カブの昔の呼び方をすずなと言います。神様を呼ぶ鈴を意味しています。
ビタミンCやデンプンの消化を助けるジアスターゼ、食物繊維が豊富で、便秘解消に役立ちます。
○すずしろ(ダイコン)
すずしろはダイコンのことで、けがれのない潔白という意味を持ちます。
風邪を予防し、消化不良や二日酔いにもいいと言われています。
七草がゆについて子どもにどう伝える?
保育園や幼稚園などで子どもに七草がゆの話をするときには、上に記したような由来や意味を全て話すのは、少し難しい気がしますね。
七草がゆについて教えるんだ!といくら保育者が意気込んでも、子どもは長い話や難しい話には興味がもちにくい傾向があります。
ではどのように子どもに七草がゆについて伝えていけばよいのでしょう。
ポイントを押さえて簡潔に!
「ポイントを押さえて簡潔に!」
私はとにかくこれを意識して子どもに話すようにしています。
今回の七草がゆの場合は・・・
○一年間元気で過ごせますようにと願って食べるよ
○お正月のごちそうで疲れたお腹を休めるために食べるよ
○七草がゆには春の七草を入れるよ(七草の名前)
○春の七草は栄養たっぷりな野菜・野草だよ
このくらいのポイントにしぼると話を構成しやすくなります。さらに、対象児の年齢や反応に合わせて話を付け加えたり、分かりやすい教材を用いたりしていくとよいでしょう。
子どもの興味を引き出す保育環境
子どもが七草がゆに興味や関心をもっていると、さらに由来や意味も伝えやすくなりますよね。私はよく保育環境を工夫していました。
写真のように春の七草を実際に飾り、見たり触れたりすることができるコーナーを1~2日でも設定しておくだけで、子どもの興味を引き出すことができます。それぞれの野菜・野草の名前を表示しておくとよりよいですね。
春の七草を用意することが難しい場合には、イラストを飾っておくという方法もあります ↓
このイラストのように、春の七草が丁寧に描かれ、ひらがなで名前が書かれていると子どもにも分かりやすいですね。
無料イラストなら【イラストAC】さいごに
日本に昔から伝わる伝統的な風習は、子どもたちにもしっかりと伝えていきたいものですよね。
子どもに由来や意味を分かりやすく伝えるための記事は他にもあるので、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね。
寒い冬もみなさんが、子どもたちと笑顔で過ごせますように。
それでは
さよならあんころもち
またきなこ♪
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