みなさんこんにちは
『こっこ先生のあそびば』へようこそ!
園やご家庭で給食やご飯を食べる時に、子どもの気持ちが「食べるモード」に切り替わらない時ってありませんか?
今日は、そんな時に子どもが「自然とご飯が食べたくなる」絵本をご紹介します!
先生や実習生の方向けに、遊びの「ねらいと内容」も一緒に載せていますので参考にしてみてくださいね
『ごはん たべよ』がおすすめ
私が満を持しておすすめしたいのが、この『ごはんたべよ』(文/大阪YWCA千里子ども図書室・絵/大塚 いちお 福音館書店)という絵本。
こども園で0,1歳児のクラスを持っていた時に、給食の前に毎日必ず読んでいた絵本です。
何が子どもを引き付けるの?
この絵本をこっこ先生が持つと、それまで居る場所もしていることもバラバラだった子どもたちが、一瞬にしてこの絵本に集中します。
その光景は本当に不思議でした。
こっこ先生はこの絵本の魅力が2つあると思っています。
リアル感のある絵
表紙を見ていただいても分かる通り、「ご飯」がとってもリアルです。
今にもほわほわ湯気が出てきそう。
ふわ~ん、と炊き立てご飯のいい匂いがしてきそう。
中の絵もそう。
普段子どもたちが食べているような食材や料理がおいしそうに描かれています。
こんな絵が子どもの心を引き付けるのでしょう。
時に、今目の前に並んでいる給食と同じものがあったりして…
「あ!」と指さしをして嬉しそうな子どもの顔は、読み手としては至福の時ですね。
リズム感のある文
「文」と言っても乳児向けの絵本なので、単語や一語文がほとんどです。
たまに語尾に「~と」とか「ね」とか出てきますが、
なぜかそこにハマってしまう子が続出しました。
語尾って小さい子にとっては真似がしやすいんですね。
だから、こっこ先生と一緒に「~とぉ」や「ねっ!」などの語尾を言って楽しむ姿も見られました。
そして絵を見て、文を覚えてしまうくらいになります。
効果的な読み方は?
こっこ先生は給食の前に毎日この『ごはんたべよ』を読んでいました。
読み終わると、
「さぁ、みんなもおいしい給食を食べようね!」
「今日のみんなの給食は何かな?」
と食へ心が向く投げ掛けをしていました。
そうすることで、『ごはんたべよ』の後は「給食」「ご飯」という流れが当たり前になってきます。
すると、この絵本の魅力も合わさって自然と「ご飯を食べる気持ちの準備」ができているんです。
落ち着いた声で読むと、今まで遊んでいた子どもたちの気持ちも静まり、落ち着いて給食の時間へ移行ができるのです。
遊びの組み立て(先生向け)
遊びの「ねらいと内容」を考えていきましょう。
本来は「子どもの実態」➔「ねらいと内容」➔「遊び」という流れであることをお忘れなく。
実習生の方も「絵本」の部分実習が多いのではないかと思います。
もちろん「給食指導」にもこの教材は使えます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ねらいと内容
ねらいと内容
◯先生や友達と一緒に絵本を楽しむ。
◯絵本の絵や文を楽しむ。
・先生や友達と一緒に『ごはん たべよ』の絵本を見る。
・絵に興味を持ち、指差しをしたり知っているものの名前を言おうとしたりする。
・リズミカルな文を聞き、単語や語尾を声に出して言おうとする。
・絵本『ごはん たべよ』を見て、自分もご飯を食べようという気持ちを持つ。
乳児は月齢や個人でかなり差があると思いますが、クラスとしての「ねらいと内容」を考えてみました。
みなさんも、自分のクラスの子どもたちに沿った「ねらいと内容」を考えてみてくださいね!
魔法の絵本『ごはん たべよ』
ここではこっこ先生がつらつらと言葉で綴ってきましたが、物は試しに子どもたちと一緒に読んでみてください。
一回で興味を示さなくても、何度も続けてみることをおすすめします。
興味がもてるタイミングがやってくるはずです。
「毎回同じ絵本で子どもは飽きないの?」という声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。
絵本は同じものを何度読んでもいいのです。
(もちろん、子どもによって嫌いな・苦手な絵本もありますので、その辺りは見極めてあげてくださいね!)
子どもが「読んでほしい」と言ってくる絵本は繰り返し読んであげること。
これが、「あなたのことが大好きだよ」という愛情として子どもたちに伝わっていくはずです。
絵本『ごはん たべよ』を通して、なにげない生活の一コマが子どもたちにとって、楽しく豊かなひと時となりますように。
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