みなさん、こんにちは
『こっこ先生のあそびば』へようこそ
今回は雨の日に楽しく遊べる、簡単な手作りおもちゃ「紙鉄砲」で遊ぶ活動の紹介をしていきます。
紙鉄砲ひとつとっても「折る」「広げる」などの作る活動、そして「持つ」「腕を振る」などの運動的な活動…と幅広い遊びが展開できます。
一緒に考えていきましょう°˖✧
「紙鉄砲」で遊ぶ!その前に・・・
今回も、「子どもの実態」や「保育者の願い」を基盤に、「ねらいと内容」も一緒に考えていきましょう!
「子どもの実態と教師の願い」
みなさんは、「なんとなく」遊びを保育に取り入れていませんか?
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”senpai-speech.png” name=”先輩先生”]なぜ、「紙鉄砲」で遊ぶ活動を保育に取り入れようと思ったの?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”kokko.png” name=”こっこ先生”]えっと、ええっと・・・楽しそうだし、雨の日にできるし・・・💦[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”senpai-speech.png” name=”先輩先生”]それでは、遊びに教育的意味がないわね。一つずつ考えていくと、きっと先生の思いも具体的になるはずよ✨[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”kokko.png” name=”こっこ先生”]はい!(`・ω・´)[/speech_bubble]
こんな風に書き出してみましょう。
● 雨の日が続き、なかなか身体を動かす遊びができていない。
● 運動会を終え、身体を動かすことの楽しさや気持ちよさを感じている。
● 室内遊びでは、子ども同士のトラブルが頻繁に起き、手が出る子どもの姿も見られる。 など
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”senpai-speech.png” name=”先輩先生”]その「実態」から、先生が願うものは?[/speech_bubble]
ここでは、先生の考えや子どもにこのような姿になってほしい、という思いを書き出してみましょう。
● 戸外で遊ぶことができないことで、エネルギーが発散できないでいると考えられる。
● 室内遊びで身体を動かすことで、エネルギーの発散を楽しんで行ってほしい。
● 自分でおもちゃを作ることで、落ち着いて活動をする機会をつくりたい。
● 運動会で玉入れの経験から、腕を大きく振る遊びを楽しんで欲しい。 など
簡単で大丈夫!思いつくまま挙げていってみましょう。
そこから、遊びへのヒントが見つかりますよ♪
次はこれらを踏まえた「ねらいと内容」です。
「ねらいと内容」
以上のような「子どもの実態」と「教師の願い」から、遊びの「ねらいと内容」を考えてみました。
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”kokko.png” name=”こっこ先生”]必ず、みなさんのクラスの実態に合わせたものに変更してくださいね。参考までにどうぞ・・・✨[/speech_bubble]
〇友達と教え合ったり、見せ合ったりして遊ぶことを楽しむ。
〇思いっきり腕を動かしたり、紙から音が鳴ったりすることを楽しむ。
・新聞紙や広告を使って遊ぶ。
・しっかりと腕を振って紙鉄砲を鳴らす。
・紙を丁寧に折ったり広げたりして紙鉄砲を作る。
・先生や友達に分からないことを聞いたり、教えたりする。
・紙鉄砲の鳴らし方や作り方、作る素材などを自分なりに試す。
・腕の振り方や振る速さで鳴り方が異なることに気付く。 など
思いつくままに書いたので、参考にしてみてください。
鳴らすのは結構コツが必要なので、4,5歳児に向けた内容になっています。
「内容」は下にいくほど高度になっています。
「紙鉄砲」を作ろう!
さぁ、早速「紙鉄砲」を作ってみましょう!
ぱ~んっ!と結構大きな音がなります(*’ω’*)
いい音で鳴ると、本当に気持ちがいいですよ!
大人もストレス解消になったりして・・・ヽ(^o^)丿
「紙鉄砲」の作り方(写真付き)
<準備物>
・広告紙
・新聞紙
ところどころで、子どもたちが分かりにくい所がでてきます。
(カッコ内)に指導のポイントを簡単に書いているので参考にしてみてくださいね♪
ちなみに出来上がってもどこを持てばいいのか分からなくなる子どもも多いです💦
その時には、写真(左)のように、
めくった時にクラゲの脚がある方を持つよ!
という声掛けが、子どもにとって分かりやすいようです(^^)
こっこ先生はクラゲの脚といいましたが、他の言葉で子どもたちがピンとくるものがあればそちらに変えてくださいね!
紙の質と大きさの話。
一通り遊んだ後、
「一番いい音の鳴る紙鉄砲を作ろう!」
と言って、グループ活動で子ども同士のかかわりを深めてもいいですね!
そもそも、この遊びをする前に教材研究をしたところ、
新聞紙と広告紙、紙の大きさなどでかなり音が違うことが分かりました。
これはこっこ先生調べなので、みなさんも実際に遊び比べてみてくださいね!
<紙鉄砲素材比較>
〇 新聞紙(大)
・折りやすさ ★☆☆ 大きいので扱いにくいかも
・鳴らしやすさ ★★★ 少ない力でも袋が開く。3歳児でも遊べる。
・音の質 ☆☆☆ 「ぱふ」「ばさ」といった感じ。
〇 新聞紙(半分)
・折りやすさ ★★☆ 大きいものよりは折りやすい
・鳴らしやすさ ★☆☆ サイズが小さくなった分、速さが必要。
・音の質 ★☆☆ 大きいものよりはいいが、そもそも袋が開かないという可能性が高い
〇 広告紙(大)←よく半分折りにされているもの
・折りやすさ ★★☆ 大きいので扱いにくい。が、折り目は付きやすい
・鳴らしやすさ ★★☆ たまに不発もあるが、練習用にはもってこい
・音の質 ★★☆ うまくいった時には「ぱんっ!」といい音。紙の大きさゆえに袋部分が破れやすい
〇 広告紙(小)←折り目のついていない大きさのもの
・折りやすさ ★★★ 折りやすい大きさ。
・鳴らしやすさ ★☆☆ かなり難易度が上がる。思い切りのよさと振り下ろす速さが必要。
・音の質 ★★★ 「パーンッ!」と高音のいい音が鳴る。一度聞くと、この音に挑戦したくなる!
他にも広告紙の質でもかなり変わってきます。
(ペラペラの紙かコシの強い紙か・・・)
対象年齢によって素材を変えて遊べますね。
作るところを楽しむのか、
いい音を鳴らすところを楽しむのか。
はたまた、大きい組さんがしているのを見て、
鳴らすだけを楽しむのか。
「紙鉄砲」一つとっても、いろいろなアプローチができそうですね!
「紙鉄砲」が運動機能の発達をのばす!?
こっこ先生が以前受けた研修では、
子どもの「投げる」運動機能が昔と比べると、
かなり低下しているようです。
この「紙鉄砲」は夢中になって遊んでいるうちに、
思いっきり腕を振り下ろす動きをするので、
「投げる」動作につながっていくそうですよ(^^)
幼児期から「遊び」を通して、運動機能の発達を促していきたいものですね。
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”kokko.png” name=”こっこ先生”]実際に大人がやってもかなりハマります(笑)いい音を出すために、私も本気になっちゃうんです(^^;)[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”senpai-speech.png” name=”先輩先生”]先生が本気で楽しんでいる姿を見て、子どもも「してみたい!」という思いが持てるわよね!こっこ先生のクラスから「パーンッ!」といい音が鳴るものだから、うちのクラスも「紙鉄砲」に夢中になったわ(^^)[/speech_bubble]
子ども同士やクラス間、学年間でも遊びを通したつながりも生まれますね。こういう子どもを夢中にさせる遊びをしっかり保育にいかしていってくださいね。
みなさんもぜひ子どもたちと一緒に「紙鉄砲」で遊んでみてくださいね♪
雨の日のエネルギー発散だけではない、楽しい遊びの広がりをみせてくれると思いますよ!
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